(M15発売前の記事です。)

Woo Brews – M15 Sealed
By Travis Woo // 14 Jul, 2014
http://www.channelfireball.com/articles/woo-brews-m15-sealed/

先週のM15プレリ(at トロールトレーダー in トロント)では2回とも白を選んで共に5-0、5-0と10戦無敗だったよ!

今回の記事は新しい基本セットシールドに直面した君たちに送る。
最近はGPマンチェスターでマネーフィニッシュしたついでに『基本セットシールドの定石をTHSブロック構築に用いる』っていう記事(http://www.channelfireball.com/articles/woo-brews-orzhov-midrange-at-manchester/)も書いたけど、思えば去年のGPオークランド以降基本セットシールドに触れてなかったのにこんな記事を書いちゃうなんてね。このフォーマットについて自分がどれだけ把握しているか、自信は十分さ!

尚、諸君がこの記事から得るものは僕のものじゃない。Kai BuddeやBen Stark、他の皆が関わっているものだ。僕は偉大なプレイヤーからスキルを『盗ん』で自分の戦術に組み込むのが大好きで、少なくとも僕の中では腕を磨く一番良い方法だね!


デッキは皆コントロール

初めに一番大事なこと。『シールドは運ゲー』なんてどうでもいい考えは捨てよう。僕もかれこれこの信仰に取り憑かれてたけど、それがプラスに働いたことは一度もなかった。とにかく、出来る限りコントロールしていくプレイングが大事だ。

確かにプール間の強弱はあるけど、コントロールにおいてそんなことは関係ない。自分のデッキにとって最良なプレイングを心がけること。

コントロールするということは即ち『マジックをする』ってことだ。デッキを構築し、それらを適切にプレイするという意味ね。時にはコントロール以外をする方が簡単で明快なこともあるけど、シールドで勝つためにはコントロールをする以外にない。(大事なことなのでry)


コスト・ソートをしよう!

まさかこの世に構築時にプールをコスト順に並べない人々がいるなんて……目撃した時は唖然としたよ。マジックの基礎たるコスト・ソートはシールドでは特に重要だというのに!

5マナの5/5サイと2マナの2/2熊にはどんな違いがある?一体どちらが優れているだろう?僕達が考えるべきなのは、そうしたカードの優劣ではなく、そのカードがデッキのマナカーブに合っているかどうかということだけだ。

もし2マナ域が全く無かったら熊を入れた方がいいし、逆に2マナが混雑しているようなら5マナに軍配が上がる。

コスト・ソートをするプレイヤーは、それをしないプレイヤーよりもずっと大きなアドバンテージを持つだろうね。ゲームが進むに連れて君の盤面とドローは強力に、逆に相手のは貧弱になっていくだろうよ。


常に後手を取ろう

後手を選択することは基本セットシールドにおけるキモだ。(僕らのチームはよく変な戦術を提唱するけど、これは当てはまらないからね!)なんてったってプロは全員後手を取るんだから。どんなブロックでも、常に。だから後手選択マンになれば、ドローアドバンテージだけでなく、「自分はプロと同じ戦略を取っている(キリッ」っとドヤ顔も出来るぞ!!!

この間の週末にオークランドでシールドを7試合、それとは別に10試合やったけど、対戦してくれた17人の中で後手を選択したのはたった1人だけだった。皆、いずれもプロではなかった訳だけど。


後手を取る理由

シールドは相手を高速ビートするゲームではない。たまにマナカーブ通りのドブンで相手を蹂躙できることもあるけど、それは例外だ。

シールドを牽引するもの――それはマナカーブの穴、1:X交換、戦闘中の駆け引きだ。これらはゲーム中延々と続き、最後は削り合いになる。そんなゲームの決め手となるのがドローアドバンテージだ。

先にドローを。先手を取ってはいけない。例えどんなに早いデッキであってもだ。先手を取るメリットは勿論あるけど、先にドロー出来るメリットのほうがずっと大きいんだ。


マリガンしては駄目!

これは基本セットシールドで特に見られるんだけど、平均的なプレイヤーはちょっとマリガンしすぎじゃないかな。

絶対にしなければならない時――土地が1枚や6枚以上みたいな時以外はマリガンしてはいけない。初手の段階でマナカーブに穴があっても気にしなくていい。シールドのゲーム速度なら十分ドローして穴を埋められるさ。

カーブに穴があるハンドをキープすることは裏目に出ることもあるけど、マリガンする方がよっぽど裏目に出る。マリガンは6枚以下でスタートすることを余儀なくされ、それに7枚キープ時よりずっと優れたハンドには中々ならないだろう。6枚(あるいはそれ以下)スタートではマリガンしなかった初手よりキルターンが延びるかもね。

シールドで後手を取り、且つ相手がマリガンした時は余程のことがない限り勝てるよ。ゲーム開始時点での2枚分のハンド差に加えて、相手に高速ビートされる可能性は低いからね。その得た2枚分のカードを使う時間もしっかり用意されてることだろうよ。

これはごく簡単な戦略だ。プレイングがどうこうの難しい話では無い。やるべきことはただ2つ、後手を取りマリガンし過ぎないことを心がけるだけだ。これらプロの戦略は十分『盗む』に値するよ。


土地は18枚

デッキに18枚の土地を入れることもプロの間では一般的だ。僕の記憶だと2000年代初頭の
Kai Buddeからかれこれ10年以上ずっと続いている。彼は多分誰か他の人から『盗んだ』のかもしれないけど。

今のところ土地は17枚で構築するのが一般的だけど、それは緑デッキみたいな追加のマナソースがある場合に限った話だ。ポイントは、18枚以上のマナソースをデッキに入れることでマナスクリューやマリガンを減らすことが出来るということ。マナフラッドも『マナシンク(mana sink、後述)』を投入することで減らせるよ。

構築時、あらゆるカードを詰め込んだ結果、マナソース用の数スロットを用意出来なくなったことはよくあることだ。そこで、構築を始める時に土地は18枚と予め決めておくことで、残りの22枚を選ぶという作業に変換すると構築がより簡単になると思うよ。きっとマナカーブもより綺麗になる。

土地18枚デッキの目標はボムをプレイすることだ。シールドであるが故にね。もし7マナのレアが無かったりした場合でも、コモンやアンコのファッティを選ぶことになり、結局はそれらに辿り着けるようにすることが重要なわけだ。

それに土地18枚はマナシンクを活用するためにより重要であるかもしれない。マナシンクとは幾らでもマナを費やせるカードのこと。装備品とか起動型能力を持ったクリーチャーとかね。どのブロックにもそんなカードはあるから、土地18の構築でそれらを有効活用しない手はない。色決めの要素にも成り得るよ。

土地は18枚にし、後手を取り、高らかにキープ。これらを心がければきっと良いゲームが出来るよ!

(中略、筆者によるプレリレポ)


基本セットシールド

基本セットシールドはとても楽しく、様々なスキルを試されるフォーマットだ……にも関わらず、僕は中々このフォーマットで苦戦したことが無いんだよ!平均的なプレイヤーよりずっと大きな構築アドバンテージを得ているからね。諸君には是非とも僕を打ち倒せるくらいの腕になって欲しい!この記事を書いた甲斐があるってものだ。

覚えるべきことは単純。

・デッキは皆コントロール
・マナカーブを大事に!
・土地は18枚
・後手選択
・初手キープ
・マジックをしよう!


Good luck and have fun!

<3 (※横向きのハート
Travis

コメント

夏目
2014年8月29日12:53

≫ひ
余ったマナの使い道については「蛇口」って表現をどっかで見たことあったなあ。
ISDの暗茂みの狼のことを指して言ってた気がする。

いとだ
2014年8月30日9:35

成る程。ニュアンスは大体似てますね。

運び屋
2014年8月31日0:45

翻訳おつかれさまです!Mana sinkは「マナ食い虫」って訳はどうでしょう?マイナスイメージがついちゃいますが...

TAP-MOX
2014年8月31日7:18

翻訳お疲れ~。

結構mana sink系のカードは私も大事にしてるかなぁ。

リミテしたいマン。

いとだ
2014年9月1日23:55

>hak0さん
ありがとうございます!中々初見で意味が伝わりやすい訳案だと思いますね。
マナを注ぎ込めるニュアンスが良いです!


>TAPおじちゃま
旧絵フェッチくれ~~~

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