Choosing the Right Clan: Khans of Tarkir Prerelease Primer
Melissa DeTora
9/17/2014 10:01:00 AM
http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=12054
タルキール覇王譚のプレリリースを目前に控えた今日は、各氏族のカードに加えて、特にプレリリースでどの色・氏族を選んだらいいかを議論しようと思うわ。
タルキールのプレリリースは今までとちょっと異なっているわね。これまでのプレリリースでは自分が選んだ色やギルドに対応した専用プレリリース・パックに通常パック5つ、それにプロモカードが1枚入っていたわ。例えば赤を選んだ人は赤のプレリリース・パックに加えてみんなが同じプロモカードを貰っていたでしょ。でも、今回のタルキール・プレリリースでは専用プロモに代わって各氏族に8種類のプロモカードが用意されているわ!しかも何のプロモが出るかは開けるまでのお楽しみよ!
この仕様はとってもいい方式だと思うの。プレリリースで作ったデッキや、それを使ったゲームはより特別で楽しいものになるでしょうね。
これまではどんなプロモが入っているか事前に知らされていたから、相手の色に合わせてボムを常に警戒してプレイすることが出来たわ。だけど、それもまたプレリリース・パックのバランスを崩してきたの。
ニクスへの旅・プレリリースの時はみんなが《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》入りの白を選びたがっていたわね。英雄的と授与には大きなシナジーがあるし、加えて飛行と絆魂というシールド戦では特に強力な2つの能力を持っているんだもの。殆どのコモン除去を寄せ付けないタフネス4という数字も驚異的。白以外を選ぶなんてナンセンスだったわ。
ニクスへの旅プレリリースでの白の圧倒的人気からも、やっぱりみんな白を選んだみたいね。毎試合《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》に対抗するために《パーフォロスの激怒/Rage of Purphoros》みたいな使いにくい除去をメインデッキに入れるのは苦痛だったわ。少なくとも、私の地元のお店では金曜深夜からのプレリリースで白はすぐに無くなっちゃって、その週末は一々戦車兵に悩まされることはなかったけどね。(誰かが通常パックからそれを剥いた時を除いて。)
M15・プレリリースでも似た問題があったわね。白がベストカラーではなくてワーストカラーの青があった点で異なるけど。《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》は本当に弱いプロモで、《毅然たる大天使/Resolute Archangel 》や《寛大な拷問者/Indulgent Tormentor》、《包囲ドラゴン/Siege Dragon》があるのに青なんてとても選べたものじゃなかったわ。私の地元のお店でもプレリリース週末の日曜夜には青だけが残っていて、予約をしていた人以外は青を選ばざるを得なかったの。賭けてもいいけど、《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》をデッキに入れた人はいなかったでしょうね。
でも!今回のプレリリースはこれまでよりずっと、ずーっと良い仕様だわ!何が入っているかは分からない代わりに、通常パックを開けるよりもワクワクするサプライズが詰まっているんだもの。プロモカードだって何が選ばれているのか分からないんだから、楽しみで仕方ないわ!
プレリリース・パックには選んだ色に代わって選んだ氏族のカードがたくさん入っているでしょうね。これまでのプレリリースでは選んだ色でデッキを作るのが困難だったこともあったわ(※訳注:他色のレアが強い等)。Timmy(=パワーカード好き)が緑を選んでも専用パックがゴミだったら彼のプレリはあまり楽しい思い出にはならないでしょうね。だけど今回の氏族パックは対応するトライランドや戦旗のような色マナソース・カードが入ってると思うわ。きっと自分の選んだ氏族でデッキを組めるでしょうね。
専用パックの話は置いといて、ここからはシールドにおける各楔色の優劣を考えてみるわ。レアの話はしないわよ。だってパックに一番多く入っているのはコモンやアンコモンでしょ?言うまでもないけれど、選んだ色に対応した強いレアを剥いたからって、柔軟なコモンカード無しにはゲームに勝つことは出来ないわよ。
アブザン
アブザンの固有能力は長久。ソーサリータイミングで自軍のクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せるものね。攻撃やブロックに参加できなくなるという点で私はあまり好きな能力ではないけど、ゲームが長期化すれば序盤に長久起動の代償としてダメージを受けても最後はきっと有利に立てるでしょうね。
アブザンには+1/+1カウンターに関連した能力もあるわ。多くのアブザンのクリーチャーは+1/+1カウンターが乗っていることで得られる能力を有しているの。コンバットトリックや緑のスペルにはカウンターを乗せるものが多数あって、それらはクリーチャーに『+1/+1カウンター能力』があるかどうかで並の効果で終わったり、或いはとんでもないアドバンテージに変わる可能性があるわ。例えば《マー=エクの夜刃/Mer-Ek Nightblade》はリミテッドでは素晴らしいクリーチャーね。接死は強力な能力だし、《増え続ける成長/Incremental Growth》や《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin》、《牙守りの隊長/Tuskguard Captain》と組み合わせれば戦闘で相手が悶絶すること請け合いよ。《抵抗の妙技/Feat of Resistance》もアブザンの優秀なコンバットトリック呪文ね。軽めな上に+1/+1カウンター能力次第では一石二鳥だわ。
総合的に見ると、アブザンの能力は悠長だけども一旦起動すれば強固なクリーチャーが出来上がる、というところね。もしアブザンを選ぶなら《荒野の後継者/Heir of the Wilds》や《煙の語り部/Smoke Teller》、《ティムールの軍馬/Temur Charger》のような軽いクリーチャーを他の氏族よりも多めに取るべきよ。2/2熊がそうであるように、毎ターン長久を起動する隙を埋めるためのブロッカーとしてね。
それにアブザンは大量のマナを欲する氏族でもあるの。毎ターン能力を起動することは、3ターン目に3マナカードを、4ターン目に4マナカードを、とマナカーブ通りにプレイする動きを妨げるでしょうね。1ターンにカードをプレイした上で能力を起動するためには土地の枚数はとても大事になってくるわ。土地を18枚入れるのを恐れないことね。
ジェスカイ
私はリミテッドではよく白青赤デッキを組んでいるわ。強力な飛行クリーチャーを有する青と白に除去の赤。でも、ジェスカイはリミテッドにおける従来の白青t赤デッキに比べて少し弱いように見えるの。
ジェスカイの固有能力は果敢ね。果敢持ちのクリーチャーは素だと弱めだけどノンクリーチャースペルを唱えるだけで何回でも強化出来るわ。問題なのはそのまま、果敢持ちのクリーチャー自体は弱めだということなの。2マナ1/3や5マナ4/2のようなサイズなのよ。他にも、シールドにおけるデッキは大部分がクリーチャーで構成されるから、果敢を上手く使える保証はないの。
ジェスカイを選ぶなら、出来上がったデッキに他の氏族や無所属のカードがたくさん入ってしまっても驚いてはいけないわ。コモン・アンコモンも他の氏族に比べると弱いんだもの。もちろん多色カードには強力なジェスカイのカードがあるけれど、その殆どはレアや神話レア。プレリリースでは殆どコモンカードで構築することになるでしょうね。ジェスカイを選んで色の合った強力なレアを何枚も引くことは当てにしないほうがいいわ。
マルドゥ
一方でマルドゥはシールドでとっても強いデッキが作れると思うわね。速度で攻めこむ戦略に加えて強力なプールが貰えれば、低速な相手を蹂躙出来るに違いないわ。マルドゥの固有能力である強襲は魅力的で好感が持てるわね。普通はクリーチャーを出す前に攻撃するから強襲は誘発させやすいもの。強襲を達成すれば爆アド間違いなし!
強襲を達成しやすくするためには、デッキに軽めの攻撃的なクリーチャーを大量に入れるのが重要になるわ。この氏族で一番好きなクリーチャーは《マルドゥの悪刃/Mardu Hateblade》ね。これは1マナだけど接死のおかげで相手はブロックしにくいもの。ブロックされなければそれだけで十分だし、ブロックされても黒1マナだけで1:1交換が出来るわ。どちらにしても強襲は達成出来るというわけね。《武器を手に/Take Up Arms》や《軍族童の突発/Hordeling Outburst》のようなトークン生成スペルもこの氏族のデッキにはぴったりね。強襲のためならトークンでチャンプアタックしても全然良いわよね。
マルドゥのカードはどれも魅力的よ。ミニ《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》である《マルドゥの心臓貫き/Mardu Heart-Piercer》や、マナフィルターとしても使える《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》もどきの《マルドゥの戦叫び/Mardu Warshrieker》とか。《尻込み/Falter》や《脅しつけ/Threaten》効果との組み合わせも強襲と相性がいいわね。マルドゥはどの氏族よりも一番アグレッシブだわ。
スゥルタイ
スゥルタイはとても面白そうな氏族ね。スゥルタイのメイン戦略は墓地をリソースとして利用すること。《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming》や《境界の偵察/Scout the Borders》、《苦々しい天啓/Bitter Revelation》を使ってクリーチャーを釣ったり探査カードをすぐにプレイ出来るでしょうね。探査カードは素で唱えるには重すぎるけど、最小コストで唱えることが出来ればそれはもう素晴らしいわ。スゥルタイを選んだら探査カードは是非入れまくるといいわね。
スゥルタイの最も肝心な特徴はカードアドバンテージよ。スゥルタイが最もアドを取れるドローカードを使用できるわ。より多くのカードにアクセスすることはより多くのカードを使って墓地に落とす事ができるのだから、探査との相性も良好ね。
また、スゥルタイのサブテーマは生け贄。タフネス4以上のクリーチャーが死ぬ度に誘発する能力を持つカードがいくつかあるから、《シディシのペット/Sidisi’s Pet》や《スゥルタイの剥ぎ取り/Sultai Flayer》のような軽めでタフネスの高いクリーチャーを使うことになるでしょうね。生け贄は墓地を肥やすことに繋がるからここでも探査との相性が出てくるわね。積極的に活用していきましょう。
探査カードを採用するなら、ゲーム後半できっとマナが余るでしょうね。例えば《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills》を1マナでプレイして、《残忍な切断/Murderous Cut》を2、3マナでプレイし、後はカウンターやコンバットトリック、変異などにマナを充てられるわ。プレイに必要なマナを誤魔化して、より重いスペルをプレイ可能にするのがスゥルタイならではね。
ティムール
ティムールは固有能力の獰猛とパワフルなクリーチャーが互いに噛み合った氏族よね。巨大なクリーチャーで相手を押し潰すには最適でしょう。赤青緑カラーは常にテンポを大事にするカラーで、これはタルキールリミテッドでも例外ではないわ。軽めの強力な生物に加えてコンバットトリックやバーンスペル、アドの取れる呪文、更には巨大なファッティをフィニッシャーとして送り出せるでしょうね。
このクランのカードでお気に入りなのは(リミテッドも含めて)《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven》よ。変異の中でも完璧なデザインね。2マナ2/2の回避能力持ちとして運用してもいいし、後ほど変異でプレイしてテンポアドを取るのもいいわ。
ティムールのクリーチャーは他の氏族と比べると巨大でマナ効率の良いクリーチャーが多いわね。《松歩き/Pine Walker》は変異能力込みで使いやすい5/5だし《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon》はとても軽い変異コストを持っているわ。ティムールの巨大クリーチャー達がいれば獰猛を達成するのは容易いでしょうね。
それにティムールには即死コンボがあるわ。それは他の氏族のカードの組み合わせになるけど、ジェスカイの《龍流派の双子/Dragon-Style Twins》とスゥルタイの《強大化/Become Immense》よ。果敢も込みで10/10の二段攻撃!相手がティムールで《龍流派の双子/Dragon-Style Twins》を持っていることが分かったら、一応用心することね。
4色目にタッチ
プレリリースでは4色目どころか5色目にタッチしたくなるでしょうね。私からのアドバイスは、「無理がなさそうならタッチ」とだけ。もしマルドゥをやっていて緑にタッチしたいなら、《花咲く砂地/Blossoming Sands》《岩だらけの高地/Rugged Highlands》《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》あたりの土地があればやってもよさそうね。森は絶対に入れないけど。既に3色でデッキを組んでいるんだから、そこで森を引いては致命的になりかねないもの。可能であればタッチ4色は避けたいけど、必要であれば私は躊躇わないわ。タッチしたい欲求は分かるけど、そのためにタップインランドを増やすことはデッキ全体の速度が遅くなって高速アグロデッキに分が悪くなる点だけは忘れないようにね。
そんなこんなで、私のタルキール氏族ランキングは次の通りよ。
1.マルドゥ
2.ティムール
3.スゥルタイ
4.アブザン
5.ジェスカイ
プレリリースのプロモカードが何なのかは分からなく、各氏族のランキング付けが難しいのは良い仕様だと思うわね。おかげでプレリリースでの氏族の選択に正解は無いから、自分のプレイスタイルに合った氏族を選ぶといいわ。
タルキール・プレリリースでは幸運を。そしてフェッチランドをいっぱい!
Melissa DeTora
@MelissaDeTora on twitter
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シールド戦に備えて此方の記事もどうぞ。
http://nanonium.diarynote.jp/201408290419033005/
Melissa DeTora
9/17/2014 10:01:00 AM
http://magic.tcgplayer.com/db/article.asp?ID=12054
タルキール覇王譚のプレリリースを目前に控えた今日は、各氏族のカードに加えて、特にプレリリースでどの色・氏族を選んだらいいかを議論しようと思うわ。
タルキールのプレリリースは今までとちょっと異なっているわね。これまでのプレリリースでは自分が選んだ色やギルドに対応した専用プレリリース・パックに通常パック5つ、それにプロモカードが1枚入っていたわ。例えば赤を選んだ人は赤のプレリリース・パックに加えてみんなが同じプロモカードを貰っていたでしょ。でも、今回のタルキール・プレリリースでは専用プロモに代わって各氏族に8種類のプロモカードが用意されているわ!しかも何のプロモが出るかは開けるまでのお楽しみよ!
この仕様はとってもいい方式だと思うの。プレリリースで作ったデッキや、それを使ったゲームはより特別で楽しいものになるでしょうね。
これまではどんなプロモが入っているか事前に知らされていたから、相手の色に合わせてボムを常に警戒してプレイすることが出来たわ。だけど、それもまたプレリリース・パックのバランスを崩してきたの。
ニクスへの旅・プレリリースの時はみんなが《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》入りの白を選びたがっていたわね。英雄的と授与には大きなシナジーがあるし、加えて飛行と絆魂というシールド戦では特に強力な2つの能力を持っているんだもの。殆どのコモン除去を寄せ付けないタフネス4という数字も驚異的。白以外を選ぶなんてナンセンスだったわ。
ニクスへの旅プレリリースでの白の圧倒的人気からも、やっぱりみんな白を選んだみたいね。毎試合《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》に対抗するために《パーフォロスの激怒/Rage of Purphoros》みたいな使いにくい除去をメインデッキに入れるのは苦痛だったわ。少なくとも、私の地元のお店では金曜深夜からのプレリリースで白はすぐに無くなっちゃって、その週末は一々戦車兵に悩まされることはなかったけどね。(誰かが通常パックからそれを剥いた時を除いて。)
M15・プレリリースでも似た問題があったわね。白がベストカラーではなくてワーストカラーの青があった点で異なるけど。《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》は本当に弱いプロモで、《毅然たる大天使/Resolute Archangel 》や《寛大な拷問者/Indulgent Tormentor》、《包囲ドラゴン/Siege Dragon》があるのに青なんてとても選べたものじゃなかったわ。私の地元のお店でもプレリリース週末の日曜夜には青だけが残っていて、予約をしていた人以外は青を選ばざるを得なかったの。賭けてもいいけど、《気紛れな詐称者/Mercurial Pretender》をデッキに入れた人はいなかったでしょうね。
でも!今回のプレリリースはこれまでよりずっと、ずーっと良い仕様だわ!何が入っているかは分からない代わりに、通常パックを開けるよりもワクワクするサプライズが詰まっているんだもの。プロモカードだって何が選ばれているのか分からないんだから、楽しみで仕方ないわ!
プレリリース・パックには選んだ色に代わって選んだ氏族のカードがたくさん入っているでしょうね。これまでのプレリリースでは選んだ色でデッキを作るのが困難だったこともあったわ(※訳注:他色のレアが強い等)。Timmy(=パワーカード好き)が緑を選んでも専用パックがゴミだったら彼のプレリはあまり楽しい思い出にはならないでしょうね。だけど今回の氏族パックは対応するトライランドや戦旗のような色マナソース・カードが入ってると思うわ。きっと自分の選んだ氏族でデッキを組めるでしょうね。
専用パックの話は置いといて、ここからはシールドにおける各楔色の優劣を考えてみるわ。レアの話はしないわよ。だってパックに一番多く入っているのはコモンやアンコモンでしょ?言うまでもないけれど、選んだ色に対応した強いレアを剥いたからって、柔軟なコモンカード無しにはゲームに勝つことは出来ないわよ。
アブザン
アブザンの固有能力は長久。ソーサリータイミングで自軍のクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せるものね。攻撃やブロックに参加できなくなるという点で私はあまり好きな能力ではないけど、ゲームが長期化すれば序盤に長久起動の代償としてダメージを受けても最後はきっと有利に立てるでしょうね。
アブザンには+1/+1カウンターに関連した能力もあるわ。多くのアブザンのクリーチャーは+1/+1カウンターが乗っていることで得られる能力を有しているの。コンバットトリックや緑のスペルにはカウンターを乗せるものが多数あって、それらはクリーチャーに『+1/+1カウンター能力』があるかどうかで並の効果で終わったり、或いはとんでもないアドバンテージに変わる可能性があるわ。例えば《マー=エクの夜刃/Mer-Ek Nightblade》はリミテッドでは素晴らしいクリーチャーね。接死は強力な能力だし、《増え続ける成長/Incremental Growth》や《アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin》、《牙守りの隊長/Tuskguard Captain》と組み合わせれば戦闘で相手が悶絶すること請け合いよ。《抵抗の妙技/Feat of Resistance》もアブザンの優秀なコンバットトリック呪文ね。軽めな上に+1/+1カウンター能力次第では一石二鳥だわ。
総合的に見ると、アブザンの能力は悠長だけども一旦起動すれば強固なクリーチャーが出来上がる、というところね。もしアブザンを選ぶなら《荒野の後継者/Heir of the Wilds》や《煙の語り部/Smoke Teller》、《ティムールの軍馬/Temur Charger》のような軽いクリーチャーを他の氏族よりも多めに取るべきよ。2/2熊がそうであるように、毎ターン長久を起動する隙を埋めるためのブロッカーとしてね。
それにアブザンは大量のマナを欲する氏族でもあるの。毎ターン能力を起動することは、3ターン目に3マナカードを、4ターン目に4マナカードを、とマナカーブ通りにプレイする動きを妨げるでしょうね。1ターンにカードをプレイした上で能力を起動するためには土地の枚数はとても大事になってくるわ。土地を18枚入れるのを恐れないことね。
ジェスカイ
私はリミテッドではよく白青赤デッキを組んでいるわ。強力な飛行クリーチャーを有する青と白に除去の赤。でも、ジェスカイはリミテッドにおける従来の白青t赤デッキに比べて少し弱いように見えるの。
ジェスカイの固有能力は果敢ね。果敢持ちのクリーチャーは素だと弱めだけどノンクリーチャースペルを唱えるだけで何回でも強化出来るわ。問題なのはそのまま、果敢持ちのクリーチャー自体は弱めだということなの。2マナ1/3や5マナ4/2のようなサイズなのよ。他にも、シールドにおけるデッキは大部分がクリーチャーで構成されるから、果敢を上手く使える保証はないの。
ジェスカイを選ぶなら、出来上がったデッキに他の氏族や無所属のカードがたくさん入ってしまっても驚いてはいけないわ。コモン・アンコモンも他の氏族に比べると弱いんだもの。もちろん多色カードには強力なジェスカイのカードがあるけれど、その殆どはレアや神話レア。プレリリースでは殆どコモンカードで構築することになるでしょうね。ジェスカイを選んで色の合った強力なレアを何枚も引くことは当てにしないほうがいいわ。
マルドゥ
一方でマルドゥはシールドでとっても強いデッキが作れると思うわね。速度で攻めこむ戦略に加えて強力なプールが貰えれば、低速な相手を蹂躙出来るに違いないわ。マルドゥの固有能力である強襲は魅力的で好感が持てるわね。普通はクリーチャーを出す前に攻撃するから強襲は誘発させやすいもの。強襲を達成すれば爆アド間違いなし!
強襲を達成しやすくするためには、デッキに軽めの攻撃的なクリーチャーを大量に入れるのが重要になるわ。この氏族で一番好きなクリーチャーは《マルドゥの悪刃/Mardu Hateblade》ね。これは1マナだけど接死のおかげで相手はブロックしにくいもの。ブロックされなければそれだけで十分だし、ブロックされても黒1マナだけで1:1交換が出来るわ。どちらにしても強襲は達成出来るというわけね。《武器を手に/Take Up Arms》や《軍族童の突発/Hordeling Outburst》のようなトークン生成スペルもこの氏族のデッキにはぴったりね。強襲のためならトークンでチャンプアタックしても全然良いわよね。
マルドゥのカードはどれも魅力的よ。ミニ《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》である《マルドゥの心臓貫き/Mardu Heart-Piercer》や、マナフィルターとしても使える《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》もどきの《マルドゥの戦叫び/Mardu Warshrieker》とか。《尻込み/Falter》や《脅しつけ/Threaten》効果との組み合わせも強襲と相性がいいわね。マルドゥはどの氏族よりも一番アグレッシブだわ。
スゥルタイ
スゥルタイはとても面白そうな氏族ね。スゥルタイのメイン戦略は墓地をリソースとして利用すること。《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming》や《境界の偵察/Scout the Borders》、《苦々しい天啓/Bitter Revelation》を使ってクリーチャーを釣ったり探査カードをすぐにプレイ出来るでしょうね。探査カードは素で唱えるには重すぎるけど、最小コストで唱えることが出来ればそれはもう素晴らしいわ。スゥルタイを選んだら探査カードは是非入れまくるといいわね。
スゥルタイの最も肝心な特徴はカードアドバンテージよ。スゥルタイが最もアドを取れるドローカードを使用できるわ。より多くのカードにアクセスすることはより多くのカードを使って墓地に落とす事ができるのだから、探査との相性も良好ね。
また、スゥルタイのサブテーマは生け贄。タフネス4以上のクリーチャーが死ぬ度に誘発する能力を持つカードがいくつかあるから、《シディシのペット/Sidisi’s Pet》や《スゥルタイの剥ぎ取り/Sultai Flayer》のような軽めでタフネスの高いクリーチャーを使うことになるでしょうね。生け贄は墓地を肥やすことに繋がるからここでも探査との相性が出てくるわね。積極的に活用していきましょう。
探査カードを採用するなら、ゲーム後半できっとマナが余るでしょうね。例えば《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills》を1マナでプレイして、《残忍な切断/Murderous Cut》を2、3マナでプレイし、後はカウンターやコンバットトリック、変異などにマナを充てられるわ。プレイに必要なマナを誤魔化して、より重いスペルをプレイ可能にするのがスゥルタイならではね。
ティムール
ティムールは固有能力の獰猛とパワフルなクリーチャーが互いに噛み合った氏族よね。巨大なクリーチャーで相手を押し潰すには最適でしょう。赤青緑カラーは常にテンポを大事にするカラーで、これはタルキールリミテッドでも例外ではないわ。軽めの強力な生物に加えてコンバットトリックやバーンスペル、アドの取れる呪文、更には巨大なファッティをフィニッシャーとして送り出せるでしょうね。
このクランのカードでお気に入りなのは(リミテッドも含めて)《氷羽のエイヴン/Icefeather Aven》よ。変異の中でも完璧なデザインね。2マナ2/2の回避能力持ちとして運用してもいいし、後ほど変異でプレイしてテンポアドを取るのもいいわ。
ティムールのクリーチャーは他の氏族と比べると巨大でマナ効率の良いクリーチャーが多いわね。《松歩き/Pine Walker》は変異能力込みで使いやすい5/5だし《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon》はとても軽い変異コストを持っているわ。ティムールの巨大クリーチャー達がいれば獰猛を達成するのは容易いでしょうね。
それにティムールには即死コンボがあるわ。それは他の氏族のカードの組み合わせになるけど、ジェスカイの《龍流派の双子/Dragon-Style Twins》とスゥルタイの《強大化/Become Immense》よ。果敢も込みで10/10の二段攻撃!相手がティムールで《龍流派の双子/Dragon-Style Twins》を持っていることが分かったら、一応用心することね。
4色目にタッチ
プレリリースでは4色目どころか5色目にタッチしたくなるでしょうね。私からのアドバイスは、「無理がなさそうならタッチ」とだけ。もしマルドゥをやっていて緑にタッチしたいなら、《花咲く砂地/Blossoming Sands》《岩だらけの高地/Rugged Highlands》《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》あたりの土地があればやってもよさそうね。森は絶対に入れないけど。既に3色でデッキを組んでいるんだから、そこで森を引いては致命的になりかねないもの。可能であればタッチ4色は避けたいけど、必要であれば私は躊躇わないわ。タッチしたい欲求は分かるけど、そのためにタップインランドを増やすことはデッキ全体の速度が遅くなって高速アグロデッキに分が悪くなる点だけは忘れないようにね。
そんなこんなで、私のタルキール氏族ランキングは次の通りよ。
1.マルドゥ
2.ティムール
3.スゥルタイ
4.アブザン
5.ジェスカイ
プレリリースのプロモカードが何なのかは分からなく、各氏族のランキング付けが難しいのは良い仕様だと思うわね。おかげでプレリリースでの氏族の選択に正解は無いから、自分のプレイスタイルに合った氏族を選ぶといいわ。
タルキール・プレリリースでは幸運を。そしてフェッチランドをいっぱい!
Melissa DeTora
@MelissaDeTora on twitter
www.facebook.com/melissa.detora on Facebook
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シールド戦に備えて此方の記事もどうぞ。
http://nanonium.diarynote.jp/201408290419033005/
コメント
とても楽しめましたし、参考になりました。
ありがとうございます。
>生息条件(島)さん
>氏族的にレア塩さん
>hak0さん
ありがとうございます。乙コメ貰うために翻訳してます!
>ひるぎちゃん
私のことは嫌いになってもメリッサのことは嫌いにならないでください!