Don’t Kill the Courser in Your Opponent’s Draw Step!
By Reid Duke // 26 Apr, 2015
http://www.channelfireball.com/articles/dont-kill-the-courser-in-your-opponents-draw-step/

時は1993年7月――テーブルに座った彼は《灰色熊》に《稲妻》を撃つタイミングを伺っている。そして相手のターンに撃った時、《巨大化》によって彼は5点のアタックを受けていた。この瞬間から、誤ったタイミングに除去を撃つマジックの痛ましい歴史が始まったのである……

《クルフィックスの狩猟者》がいる今のスタンダードではこれが頻繁に見受けられる。トップが見えるという状況はシンプルだが、公開情報の把握やゲームプランニングをより複雑にする。そしてこのよくある状況に際し正しく対処出来ている場面は滅多に見られない。今この記事を書いている僕自身でさえよくヘマをする。

一旦初心に帰ろう。初心者は自分のメインフェイズに特に熟考することもなく相手の《クルフィックスの狩猟者》に《英雄の破滅》を撃つ。慣れてくると相手のドローステップに撃つだろう。そうすることで相手のトップを確認すると共に、例えトップが土地であったとしても相手はそれをすぐプレイすることはできなくなる。でも本当にこれは正しいのだろうか?

相手のドローステップに狩猟者を殺すのは悪手だ――自分のメインフェイズに殺すことよりも悪手だ。何故なら現スタンダードにおいて、次の相手のトップが分かることは自分よりも相手にとってのメリットのほうがずっと大きいからだ。

狩猟者が入ったデッキには大体フェッチランドや占術ランド、《サテュロスの道探し》、ドローソース、シャッフル手段、占術付きスペル、その他ライブラリー破壊カードがある。相手のトップが分かっても自分にできることは些細なものだが、相手はそれらのカードによってトップを容易に操作できてしまう。相手のトップを確認できる反面、相手には実用的なアドバンテージを与えてしまうんだ。


例:

相手のドロー後、トップには《ラノワールの荒原》。それを確認して相手の狩猟者に《英雄の破滅》。その後相手は《サテュロスの道探し》をキャストし、確実に土地を手に入れて更にトップをリフレッシュ。

トップが《女王スズメバチ》だったら?相手は《サテュロスの道探し》を唱えずにパワフルなトップをキープするだろう。

セオリーを言うとすれば、狩猟者は自分のメインフェイズに殺すことだ。
ドローステップに殺すべき例外は2つ。

1つは、相手がライブラリー操作カードを持っていないことが確実にわかっている時だ。フェッチランドがプレイされていないかよく確認しておこう!そして相手のトップ情報が相手よりも自分にとって有益に働くのかどうかよく考えよう。もし相手のトップが《包囲サイ》だったら、次の3点ドレインが保証されているおかげで相手はあなたにとってよろしくないアタックをしてくるかもしれない。このケースだと、相手にトップの情報を与えることは明確にデメリットとなる。

2つ目は、その段階ではまだ狩猟者を処理すべきかどうか判断がつかず、相手のトップ次第であるとき。例えば試合状況はほぼイーブン、ライフは相手の出したサイによって17。相手の場にはそのサイと狩猟者があり、どちらを処理すべきか迷っている。もしトップが土地だったら狩猟者を、トップが2枚目のサイだったらより強力なアタッカーであるサイを除去するだろう。

鍵となるのは(当たり前だけど)よく考え、微妙な点についても考慮することだ。大抵、相手のトップの情報は自分よりも相手にとって有益となる場合が多い。しかしそれが本当かどうかは自分で判断するんだ。取るに足らないようなプレイングであっても決して注意を怠らないように!

コメント

ゼファー
2015年4月28日12:33

いつも為になります。今後もよろしくです。
(私は、何も考えないメインフェイズで除去鬱人ですw)

クルック
2015年4月28日18:00

参考になる翻訳記事ありがとうございます
いつもは除去なんて考えられない緑の人ですが、ドロコマの時に頭の片隅においておきます

いとだ
2015年4月28日23:46

ありがとうございます。
これまで特に考えもしなかったことに気付かされた記事で翻訳しながら自分自身も参考になりましたw

あーさー
2015年5月6日13:12

滅茶苦茶参考になりました。有り難うございます。
常にドロー見てから殺すマンだったのですが全くもってその通りですね。

いとだ
2015年5月7日15:49

励みになるコメント、ありがとうございます!
プロ独特の視点がこうして読めるのは嬉しい限りです。

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